離婚用語集

親権の一部であり、直接子どもの身の回りの世話をする、親の権利義務をいいます。

親権とは子どもにかかる権利義務のすべてで、大まかにわけると「財産管理権」と「身上監護権」の二つに分かれます。この二つは一致した状況が望ましいですが、たとえば経済面では父親が管理した方がいいが、仕事で日常の世話ができないなどの場合や、母親に財産を管理する能力がないが、子どもが幼すぎて父親では保育しきれない場合などに、監護権のみを母親に指定するケースがこれに当たります。もちろん、この逆の役割を担うこともありますが、あくまでも子どもの福祉の観点で、別々に指定されるのです。

監護権の詳細は、居所指定権、職業許可権、懲戒権、身分行為の代理権と、子どもの生活や教育に関わる、直接的な部分のほぼすべてを含みます。