事実婚とは、戸籍法で定められている婚姻届を出していないけれど自他共に夫婦としての認識があり、事実上の夫婦関係が成立している場合のことを言います。
近年は一定の法的身分を認める傾向にあり、双方の戸籍上に他に配偶者がいないことが確認できれば、世帯をひとつにした場合「夫」「妻」といった記載が可能になり、住民票の記載によって保険や年金制度の扶養認定、家族間割引などが適用されます。
ただし事実婚夫婦間の子どもは摘出子として認められなかったり、夫婦間の相続権がない、税制度上の扶養は認められないなどの不利益もあります。
女性の社会進出が進んできたことで姓を変えることに抵抗があったり、男女の関係を対等なものにしておきたいなどの理由であることが多いです。