ストーカー行為とは、「相手の意思に反してつきまとう」、「待ち伏せして行動を監視する」、「電話をかけ続ける」、「毎日のように手紙やFAX、メールを送りつける」などの行為を指します。米国ではこうした行為をストーキングと呼んでおり、犯罪とみなされています。他者との関係をうまく結べない人間が増えていることが、事件の背景にあると見なされています。
日本国内でも、1990年代半ばからそういった苦情・報告が寄せられて、社会問題になりました。脅迫罪などでの摘発を進めると共に、新法を制定して規制に乗り出すべき、という声が高まり、女性がストーカーに殺害されるという事件が発生したことから、2000年の通常国会で「ストーカー規制法」が成立し、11月から施行されました。
ストーカー規制法は、「被害の申し出があれば警察は事実関係を調べて相手に警告する。なお嫌がらせが続くなら、公安委員会が禁止命令を出す。それでも被害が続けば警察が捜査を始め、加害行為が認められれば1年以下の懲役などに処す」という内容です。