熟年離婚とは、熟年者の離婚、という意味ではなく、一般的に20年以上とされる長い結婚生活の末にする離婚のことです。熟年離婚は近年、増加の一途を辿っています。
その要因としては核家族化が進み、妻が夫の家族に嫁入りする、というニュアンスが薄れ、育児や家事を分担するべきだとする「パートナー」として夫婦を捉える時代の流れがでてきたことであり、子供が成長し家を出た後、初めて妻は「責任」から開放されて、これからは自分のために生きようと考える人が多くなったことに由来する部分も大きいと考えられています。
このように、熟年離婚は、妻側から切り出すのがほとんどです。熟年離婚は、夫の浮気・不貞といった理由よりも、妻の「これからは自分のために生きたい」という「心情」「感性」を理由にするものも多く、なかなか決着せずに長引く傾向があることも事実です。一ついえるのは、熟年離婚の危機回避には、日頃からの夫から妻への「感謝の念」を表していくことが重要だと思われます。